今年の映画ベストテン2019
今年映画館で観た映画は101本。
これに加えてNetflixの今年公開の新作オリジナル映画も11本観ているので、計112本から選んだ今年のベストテン。
去年から本数が減っているように見えるかもだけど、とにかく今年は旧作観たなあと。
新作・旧作観た本数なら圧倒的に去年より観てるはず。
けど、ベストテン選ぶならやっぱ新作だよね。
10位 ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた
『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』必要以上に感情を露わにせず、曖昧にまとめていく演出も好み。我々の日常もそんなもんですし。ラスト前のシーンのあの会話こそが欲してるものだよ!
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2019年6月11日
9位 マリッジ・ストーリー
Netflix映画『マリッジ・ストーリー』を観たんですが、もうほんと泥沼すぎて…な展開なのに嫌な気持ちにならず観れてしまうのは、思いやりを忘れない演出と主役2人の演技なんだろう。歌のシーンに一番やられた。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2019年12月7日
8位 EXIT イグジット
『EXIT イグジット』コメディ要素ありのパニック・アクションものだけど、主人公とヒロインのキャラ設定(山岳部!)がまず素晴らしいなと。あとPOV的にドローンを使う発想はあるあるだけど、それ自体で感動させるシーンは初めて見たかも。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2019年12月9日
7位 劇場版 そして、生きる
『劇場版 そして、生きる』月川監督の作品は毎回男女が2人で歩きながら話すシーンの演出が神がかってますが、今回も例外ではなく。大好きです。誰かを美化したりせずに描ききってるのも良い。これはWOWOWのドラマ版も観なくては。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2019年9月28日
6位 ブルーアワーにぶっ飛ばす
『ブルーアワーにぶっ飛ばす』、勝手にキャパオーバーする前半の夏帆演じる砂田に2つの意味で「あぁ…」となったところで気持ちを持って行かれた。あと、この映画の中の地元の描き方に共感しかなくて、多分これからも変わらないんだろうけど、あの一瞬、一瞬だけで許容できるのが地元なんだと思う。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2019年10月21日
5位 愛がなんだ
『愛がなんだ』観た。今泉力哉監督はやっぱり信頼できるし、観てる最中何回も頭抱えたな。。内輪の話で進んでく序盤からの中目黒のシーンで一気に世界が広がって今まで観てた恋愛ドラマが一気に変貌したところが個人的には一番。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2019年4月23日
『愛がなんだ』他にも仲原くんはマジ最高だって話とか深川麻衣さんはこの路線のが好きとか俺は俺はとかいくらでも話は尽きないんですが、要は色々考えが尽きない映画だったってこと。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2019年4月23日
4位 バーニング 劇場版
『バーニング 劇場版』148分もあるのに全く長く感じず、頭の中をいろんな気持ちがぐるぐるしてたまんないな。自問を繰り返して、何かに辿り着く映画としての強度が凄まじい。果たして、ビニールハウスを巡るために我々は走れるのかどうか。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2019年2月11日
3位 魂のゆくえ
『魂のゆくえ』やっと観れた。見逃すとこだった。やっぱりイーサン・ホークは信頼できる俳優すぎる。誰もが驚くあのラストカットが衝撃すぎて。僕は「救済に負けた」映画だと解釈した。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2019年6月18日
2位 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』「彼らが託した/俺は皆が見た夢なんだ」じゃないけど、過去へのリスペクトとそれに対して我々に何が出来るかを問うている気がして、映画製作者としてタランティーノが出した答えがこれなんだろう。アツい。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2019年8月31日
1位 チワワちゃん
『チワワちゃん』観た。年明けからすげえ爆弾放り込んできたな。食らった。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2019年1月18日
『チワワちゃん』今サントラ聴いてるんですけど、音楽のセンスもズバ抜けてるんだよなこれ。クラブで流れる音もしっかり流行りに乗ってるし。何よりPale WavesのTelevision Romanceの使い方がすべて最高。本当にイケてる曲なのでバズって欲しい。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2019年1月18日
ここ数年で一番悩んだかもしれない。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』を入れるかどうか迷ったんだけども、なんか今の自分のモードはそっちじゃないなあという感じで外した。
ちょっとエモい作品に寄りすぎている気もするけど、そういう映画でイケているの多い1 年だった気もするし、いいんじゃないでしょうか。なんて。
で、今年はドラマもいろいろ観たんで特にアガった5本…ではなく6本*2を順不同で挙げておくと
・Netflix『全裸監督』シーズン1
・Netflix『セックス・エデュケーション』シーズン1*4
・Netflix『このサイテーな世界の終わり』シーズン2
・Amazonプライム『ザ・ボーイズ』シーズン1
来年も楽しい映画やドラマをいっぱい観たいものです。
というか、去年末に今年はブログ書きたいとかほざいときながら全然何も書いてないので、来年こそは…。
映画『チワワちゃん』が良かった件。
今年の映画もいろいろと見始めているが、『チワワちゃん』が素晴らしかった。
時制をぐちゃぐちゃにしながら、フレッシュな演出(EDM!)とクラブミュージックで揺らしにかかる前半から、各人の証言から「チワワちゃん」についてドラマ的展開で掘り下げていく後半まで、すごく見応えがあった。
その証言も各人で全く違うことを言っていたり、いかにもミスリードっぽい発言が最後までスルーされたりするので、「あっ、これ主題は犯人探しじゃねえな」というのを演出だけで見せて行くのも、なかなかチャレンジングだけど成功していると思う。
何より、チワワの栄光とそのセンスを証明するかのようなダンスシーンで流れてくるのがPale WavesのTelevision Romanceだというこのセンス!*1
一瞬だけ流れる場面も含めて3回劇中で流れるが、そのどれもがインパクトを残している。
あと、地味なところだけど、Instagram、LINEとしっかり現実のSNSの名前をしっかり出してそのやりとりをしっかり画として見せてくれるのがすごい真摯だなと。すごく作り込んでるのにSNSが架空でガッカリするパターン、邦画にありがちだし。
映画を観た後に、岡崎京子氏の原作漫画も拝見したが、原作も凄く読み応えがあった。1994年の作品とは思えないくらい、今見ても色あせない。2019年に読んでも、古臭いと思う感情がない。*2
また、映画自体も原作の主題をしっかり理解した上での肉付けが多いのも認識できた。まず、このメンバーがなぜ団結していったか、としての600万→パーティシーンの追加。
あと、映画後半の各自のインタビューシーンは、原作ではかなり唐突に放り込まれる印象が強いのを補完するために「なぜインタビューをするに至ったのか」その理由づけとしての栗山千明演じる編集者の使い方もそうかな。
他にも細かい部分でいろいろな差異があるが原作と大幅に違うところといえば、村上虹郎演じるカメラマン・ナガイのキャラクター造形だろう。
原作では手慣れなゆるーいプレイボーイだった彼を、映画では見た目はそのまま、純粋にチワワに片想いする男に置き換えている。*3
短編漫画を長編映画にバージョンアップするにあたり、片思いしている相手をひたすら見つめる彼の視線が、この物語に新しい深みを与えていると思う。
彼が浅野忠信演じるサカイといるチワワに話しかけに行くシーンは「お願いだから無事に終わってくれ!」と思わざるを得なかった。あと、ポスター持って帰るシーンも最高だった。
他のキャスト陣もとにかくよかった。おそらく(年齢的に)今後はもうこういう役はできなそうな門脇麦の横綱相撲。*4
そして、チワワちゃんを演じる吉田志織の存在感。裏表がないのか、あるのかイマイチよく分からない感じが巧く出ていた。だからこそ、後半の証言シーンで翻弄されまくった。まんまと。
極め付きは今日本でクズい若者をやらせたら断トツナンバーワンの称号をほしいままにしている成田凌!*5
門脇麦と、ほぼ初めて2人で向き合うあのシーン、本当に気持ち悪かった。本当に。
あと、原作でも唐突にラストに出て来て物語の綺麗にクロージングさせるクマ役を松本穂香が演じているが、ほんの数分の出番で、このチワワちゃん含む集団の総括をしっかりやり切っているのはなかなか熱かった。
そしてエンドロールで爆音で流れる『僕らの時代』。
もしかしたら、この映画を見て「何も解決していない」「ただただよく分からない映像を見せられただけ」という人もいるかもしれない。
一言こう言いたい。「そもそも、我々の毎日って未解決事件だらけじゃないっすかね?」
*1:去年のサマソニでライブも観たけど演奏がとても沁みた。ほとんど曲知らなかったのに。
*2:流石に言い回しとか、「モデル」の例として描かれているポスター画像とかは時代を感じますが。
*3:そして、原作での立ち位置は原作ではチョイ役だったハラダにほぼそのまま託している。これも上手い改変。
*4:直近だと『ここは退屈迎えに来て』でもそうですけど、この人は本当に嫉妬している役が巧い。話の本筋を逸らしすぎないくらいの嫉妬。
*5:『ここは退屈迎えに来て』『スマホを落としただけなのに』を参照。
今年の映画ベストテン2018
今年劇場で観た映画は105本。
これに加えてNetflixの新作オリジナル映画も12本観ているので、計117本から選んだ今年のベスト10。
旧作とか未公開作もそれなりに観たりできたので、とても良い1年だったなーって感じ。
10位 孤狼の血
『孤狼の血』好きなシーンがたくさんありすぎて、ありすぎるんですけど、本筋と関係ないところで言うと「気合い入れてっから待ってろ!」ですね。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) May 19, 2018
9位 悪女/AKUJO
『悪女/AKUJO』観た。純粋にすげーアガった。悲劇ドラマパートとアクションパートの塩梅が良い。オープニングのアクションがなんであんなに狂ってたのかが後半に分かる仕掛けも嬉しい。ドラマパートはひたすら悲劇なので評価別れるか。あえて予告編観ないで行くのがいいと思う。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) February 16, 2018
8位 カメラを止めるな!
『カメラを止めるな!』この映画は、結局皆の日常の話であって、向かい合った結果があの37分なのである。くらいしか言えないな。本当に楽しい96分。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) July 4, 2018
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』観た。バカがバカを呼んで、ひたすら穴だらけの悪事から転落していく様をバカバカしく描いている。インタビュー形式なので互いの主張が違うのをそのまま反映しているのは新鮮。才能が環境に負けて落ちていくのはいつだって哀しい。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) May 8, 2018
6位 ウィンド・リバー
『ウインド・リバー』観た。ヒリヒリ感が最後まで持続する。生き残ってこの土地にいる者と、諦めてこの土地にいる者の残酷な交差。あれを唐突に挟み込む構成にやられた。。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) August 14, 2018
『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』観た。貧困層の話ですが、主要人物はひたすら口が悪い。だけど、下品な作品になってないのは上品な画作りと圧倒的ウィレム・デフォー。カラッとしている雰囲気もいい。魔法がかかるラストまで目が離せない。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) May 29, 2018
4位 レディ・バード
『レディ・バード』理想と現実、都会と地方、親と子、パリピと文化系、全ての要素を内包した高3の1年とちょっとオマケ。そんな物語を締めくくる一言に痺れる。いつでも気付くのは全部終わった後。めちゃくちゃ笑って、ちょびっと泣いた。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) June 10, 2018
3位 ROMA/ローマ
『ROMA/ローマ』終盤の波のシーン。あそこまでの2時間くらいが全てあそこに集約されている。ずっと流れに委ねていた人が、初めて向かってくる波に立ち向かうんですよ。要はそういう映画なんですよこれは。何のために立ち向かうのか、それは実際に観るのが良い。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) December 23, 2018
2位 ここは退屈迎えに来て
『ここは退屈迎えに来て』ある特定の条件下にいる人だけを殺しに来る映画なので、人によっては全く響かないだろうし、それに途中で気付き始めて逆に背筋が凍った。つーかよく企画通ったなっていう。。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) October 22, 2018
1位 寝ても覚めても
『寝ても覚めても』あのラストカットからtofubeatsのRIVERが流れ始める流れ、鳥肌しかなかった。終わっても席から立ち上がれなかったもんな。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) September 5, 2018
『寝ても覚めても』強さも弱さも優しさも強引さも正しさも過ちも偶然も必然も過去も未来もすべて繰り返していって、辿り着くのが川であって、どんな川なのかと言えばラストの2人の台詞通り。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) September 5, 2018
年間100本以上観てると「これもない」「あれもない」状態になるのは仕方がない状態なのであくまで参考程度にしていただければ。
今年はドラマもいろいろ観た1年で、民放の連ドラだと『アンナチュラル』『獣になれない私たち』の野木亜紀子脚本物件にはまりまくった印象が強い。
あと海外系だと何と言っても『アトランタ』!それと『ブラック・ミラー』も全シーズン一気見してどれも見逃せない出来だったのも記憶に新しい。
あと、『LOVE/ラブ』のファイナルシーズンも。これは予告編も最高なんだよなー。
ま、こんな感じで来年も面白いものをあれこれいっぱい観られたらな。
あと来年はブログというか、長めの文章をもっと書きたい。Twitterに慣れてしまって140字にまとめることばっかり巧くなっている気がするし。
『寝ても覚めても』という映画体験
だいぶ前に観た映画だが、寝ても覚めてもがとても良かった。
エンドロールを見終えて席から立ち上がれなかった映画は久々だった。
詳しいあらすじはもういろんなところで延々と語られているので割愛するが、姿形の似た2人の男を過去と現在と未来の間で揺れ動く女性を描いているとでも言えばいいだろうか。
うまく言葉にするのがとても難しい話だけど、要は選択と行動の話で、すべての流れていく人間関係への鎮魂歌のようなものだと解釈している。
突然だが、よく映画の感想として「感情移入できないので好きじゃない」というワードが出てくることがあるが、個人的には感情移入ってそんなに大事か?と思うことがあって。
映画の登場人物が観ている客の意思通りに動いてくれる訳なんてないじゃんと思っている人間なので、むしろ「なぜそう考えたのか?」を深掘りしていくことが映画を観る醍醐味なんじゃないかなと思っている。
もちろん、自分でもこうしたんだろうな、となることも多いけれども。自分の想いとスクリーンの中の行動が一致した時の高揚感は説明するまでもないが、相反した時の予想外の転がり方に心を動かされてしまうことも同じくらいある。
話が逸れてしまったが、この「寝ても覚めても」を観ていて考えたのは理屈とは全く別のところで動いてしまう人間の悲しい性のようなものと、それすらすべて含めて人生なんだという力強さのようなもの。
多くの人が指摘しているように、終盤に向かっての朝子の行動に嫌悪感を示す人も多いだろう。5年という月日を経て、なぜ過去のキラキラした思い出の中の人に逃避してしまうのか。そう考えてしまうのも無理はない。
だけど、実は気持ちは分からなくないところもある。理屈だけであれば、あそこでしっかり亮平を選んで、正しい結婚をして正しい生き方をして正しい最期を迎えるのが正しいんだろう。だけど、この世界はそんなに単純じゃない。
正しくないことを自ら進んで選んでしまうことはないか。少なくとも自分にはある。だから、どうしても、この映画を愛しく思ってしまうのである。
我々にだって1つや2つ、「あのときあそこでああすべきだったな」ってことはあるだろう。この映画はそれをものすごく極端に描いているように感じる。
その選択で失う友人もいる。愛も失う。何かを背負わないといけないのかもしれない。でも、それでも、まだ諦めきれないようなものもある。
それが最後の長回しのシーンが表してくれている。間違いを許容するわけでも、突き放す訳でもないあの時間。
この映画は、今まで起きたことを川に例えるラストへ繋がる。
「きったねえ川」「だけど、きれい」このやり取りで話は幕を閉じる。
tofubeatsの素晴らしい曲に乗せて観客は自分の川に想いを馳せて帰途につくことになる。
本当に素晴らしい映画体験だった。
今年の映画ベストテン2017
今年映画館で観た新作映画は95本。
個人的に思うところもあり、旧作やNetflix等のドラマを観るのに割く時間を増やしたので本数という意味ではここ数年では一番少ない結果となった。
Netflixオリジナル配信の新作映画も今年10本観ているので、そちらも考慮したうえでのベストテン。
今年は、例年通りの予告編に加えてTwitterでの鑑賞直後の感想と併せてまとめることにした。
10位 gifted/ギフテッド
『gifted/ギフテッド』観た。一見いくらでもシリアスに、ドロドロに出来る裁判劇をここまで温かく、優しく描ききるのはやはりマーク・ウェブ監督の力量。大小あれど才能と意思の狭間に揺れる人々を見ながらいろんなことを考えることができる。やっぱりマーク・ウェブにはこういう作品を期待したい。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年12月1日
9位 ローガン・ラッキー
『ローガン・ラッキー』観た。平日のレイトショーに似合う。強盗ものだけど爽やかな印象が残る映画だった。残り5分の駆け足が謎の余韻を残す。チャニング・テイタムとアダム・ドライバーがどう見ても兄弟にしか見えない感じもいいけど、やっぱ終始ぶっ飛んでるダニエル・クレイグでしょう!
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年12月7日
8位 あゝ、荒野 後篇
「あゝ、荒野 後篇」観た。凄かった。ラストの一戦は、なんだか、自分の内面をずっと殴られている気がした。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年10月22日
「あゝ、荒野 後篇」正しい/正しくないの判断基準だと多分これは正しくない。全てがひとつに繋がるわけでもないし、交差するものもあればしないものもある。結局気持ちが全てを上回っていく一戦をあれだけ眩しく見せるための157+147分だったのでは。ラストカットの菅田将暉最高だったよ。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年10月22日
7位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス」観た。最高だよ。あんなに笑って、最後泣くとは思わなかったよ。ああ、最高だ。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年5月12日
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス」そもそもOPタイトルの出方が5億点だし、スタローンの使い方は卑怯だし、偏りすぎないバランス感覚も素敵だし、これはもうブチ上がるしかないのでは。すげぇよジェームズ・ガン。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年5月12日
6位 HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF THE SKY
「HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY」観た。最高すぎて言葉が出ない。日本のアクション映画史上最強の一作だと思う。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年8月22日
「HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY」私は完全に村山激推しなんですが、今作の村山は最後の最後まで有能すぎて、やっぱり村山最強じゃんってなってる。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年8月22日
「20センチュリー・ウーマン」観た。ただただ、素敵でした。好きです。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年6月12日
「20センチュリー・ウーマン」14歳とか15歳とか16歳とかは『それとこれは違う』に心を砕かれまくるものだと思ってるんですが、それをど真ん中で見せてくれるエル・ファニングに頭抱えるしかないっていう。。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年6月12日
4位 バンコクナイツ
「バンコクナイツ」観た。どうしても何か欲しがってしまう我々へのレクイエムのような、不思議な感覚の3時間だった。都会⇄田舎⇄都会の映し方が素晴らしく、風景だけで生き方というものを考えさせてくれる。そして田我流の登場シーン、アガった。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年3月6日
3位 ムーンライト
「ムーンライト」やっと観た。111分なのに体感時間30分くらいであっという間。初恋映画だよな。どんなに見た目が変わろうが、生き方が変わろうが、変えられないものがあるんだって、それだけでもう目頭熱くなってしまったよ。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年5月30日
「ムーンライト」マハーシャラ・アリ演じるフアンの存在感が中盤以降も実在し続けてるのも、体感時間を短く感じさせてくれるスパイスなのかも。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年5月30日
2位 君の膵臓をたべたい
「君の膵臓をたべたい」観た。これは凄いよ。やり切ってるよ。これは青春ゾンビ案件だよ。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年7月30日
「君の膵臓をたべたい」この映画がここまで感動的になったポイントは、ベタを恐れずやり切っていることと、”安易に”広瀬すずをキャスティングしなかったことと、”安易に”山崎賢人をキャスティングしなかったことと、浜辺美波と北村匠海と大友花恋と矢本悠馬が最高だったことだ。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年7月30日
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」観た。白黒つけられないで続く難しさを描いておいてからの”乗り越えられない”には言葉が出ない。白も黒もそれ以外の何かにしても、背負うべきものはついて回るのかもしれない。
— びぃーてぃー (@vtlb0305) 2017年5月27日
個人的な次点としては邦画だと『愚行録』、洋画だと『ビフォア・アイ・フォール』*1を挙げたい。
それにしても、愚行録は終盤のあのくだり*2さえなければベスト級だよな。。
あと、映画じゃないが今年はNetflixのドラマが熱かった。
「ストレンジャー・シングス」
))「マスター・オブ・ゼロ」「ハノーバー高校落書き事件簿」「ラブ/LOVE」がお気に入りだった。
あともはや義務として観ている「フラーハウス」も。
来年も面白い作品といっぱい出会えますように。
Base Ball Bear「光源」を聴いていろいろ考える
Base Ball Bearの新譜が出た。
ひとつ、今までとは大きく違う部分がある。
ギターの湯浅将平が脱退して初めてのアルバムということだ。"夕方ジェネレーション"以来、すべての曲のリードギターを引いてきた彼の不在。
それに伴い、基本的にはギター2本、ベース、ドラムで成り立っていたベボベは方向の転換を余儀無くされ、今作ではシンセやブラスを部分的に導入している。
前作「C2」について、2週目に入ったという書き方をしたが、今作「光源」を聴いて、その思いは一層増した。1週目の2ndに当たる「十七歳」と「光源」は近い部分があると思うからだ。
「十七歳」は小出祐介がのちに師匠と呼び慕うことになる玉井健二氏と出会い、先輩プロデューサーから楽曲の構成作りの基礎を学んだ上で作られた、青春にフォーカスを当てた作品だ。
そして「光源」は湯浅というギタリストの不在に遭遇し、それを逆手にとって今までとは違う方法論で作られた「時間と青春」をテーマにした作品だ。
出会いと別れの違いこそあれ、今までベボベとは違う方法論で作られたのは共通しているように思う。*1
青春の中にいたあの頃とその先にいる今の対比という意味でも、なんとなく近いものがあるのではないかと思っている。
では、肝心の今作「光源」の内容はどうか。
描かれているのは、まぐれもなく青春の話である。
もっと突っ込んで言えば、時間が経とうが変わらない青春の話だ。
この作品での青春の描き方はいつも今から前、もしくは先のことに言及して進んでいる。
最初の2曲は"あの日"に言及しているし、「Low way」〜「(LIKE A)TRANSFER GIRL」〜「寛解」の流れは3曲すべて"明日"という歌詞を含んでいる。逆に、「SHINE」以降は過去を振りかえる描写が増えていく。
でも、すべて曲において根源、いや光源にあるのはやはり青春なんだと思われる。
そして、前作の際も書いたが、ベボベのアルバムは毎回終盤の作り込みが半端ない。今作でもそれは例に漏れずである。
「SHINE」〜「リアリティーズ」〜「Darling」の流れは何度聴いても唸ってしまう。
「SHINE」は今までのベボベが描いてきた青春に映画版の「溺れるナイフ」 のようなギリギリの危うさを足したような曲だ。*2
"生きている"と"生きていた"の対比に唸るしかなかった。いくら馴染めなくても、そして時間が経って馴染んでしまっても、忘れられないものはあって、それが我々の起点なんだと歌っているような気がしてならない。
「リアリティーズ」は今自分がいるところから出ていくことを促す。あの頃の青春にもその先の現実にも居場所がないと思ってしまう我々に出て行けと謳う。果たしてどの視点からなのだろうか。未来の自分なのだろうか。
そして「Darling」へと続く。いろんなオマージュが入り混じる中で、幾億秒先から"君"への想いを綴る。
結局のところ、1曲目の「すべては君のせいで」に戻る。なんて綺麗なんだと思ってしまった。
良いアルバムだと思う。
青春か、青春じゃなくてもそれぞれの光源のようなものを自覚している人には確実に刺さる作品だろう。
「二十九歳」や「C2」のような問題提起が無いからこそ、"じゃあ、自分の光源は?"と考え込んでしまう。
でも、我々が今考えていることも含め、すべて鳴り響いていって、今日も決められたパラレルワールドに進んでいってるんだろうけど。
今年の映画ベストテン2016
今年劇場で観た映画は112本。
そちらから選んだ今年のベストテン。
個人的には下半期に好みの映画が多かったので若干偏っているかと思う。
今回も予告編とセットで。
10位 ディストラクション・ベイビーズ
9位 アメリカン・スリープオーバー
8位 私の少女時代 Our Times
7位 淵に立つ
6位 溺れるナイフ
5位 シング・ストリート 未来へのうた
4位 エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に
3位 ちはやふる 上の句
2位 無垢の祈り
1位 すれ違いのダイアリーズ
選んだ当人が言うのもなんだが、何か雑食感が目立つ10作品になったな。。
来年も選り好みせず映画観なきゃね。